／ 考えろ、答えはそこにあるはずだ。 ＼
１日目：逃げるだけならばかでもできる｜
縋りつく背中が目の前にある幸せ
土曜日：
惰性のミルク
４日目：翻るスカートのミラージュ
５日目：エンドレスリライトワルツ｜
アイデンとティティの心臓
放課後：まっしろな火傷｜
舌先にチョコレートの呪い
６日目：君のとなりで育つ依存｜
アリスの花はいつ開く
夏：夏に群れ成す｜はれあがる夏の日｜ひとり咲くのか夏雪｜夏の憂さを孕んで｜枯れた夏草踏みつけ逃避｜夏眠｜あかあかと火夏星｜夏時雨ぽたり、｜人魚の声が乾涸びた夏｜きみよなぜになみだ（夏はとうにいった）
青：青い鳥の羽だけ毟って空へ逃がした｜春の死骸を愛し続ける｜（色褪せたカーテンだけが――いる）｜こびりついた青｜ひとつの正論が僕を絞殺する｜きみだけが死ねばいいと願った｜ハイブリッドチルドレン｜僕らは夢とメトロで永眠
君：君の脆さは酷くなるばかり｜ふるえて眠る君の不可侵な弱さ｜君となら天国も地獄｜飽食の世で君はまだ足りないと嘆く｜雨で濁る君との境界線｜爪先立ちの憂鬱とワルツを踊る君｜春を模した毒が君の脳を壊す｜君の指先がすべて腐り落ちるまで｜痛がりな君の心臓｜僕と君の声帯は同じ言葉を欲してる
ふたり：追憶の切っ先｜孤独が食べてしまえるならいいのに｜心臓の在処なら知ってた｜愚者とスコール｜手慰みに殺す夏｜春に凍えるミルクティー｜皿の上には蜜か血か｜もう誰にもなれないね僕ら｜神さまさえ孕んだ君へ｜ふたり、揃いの十字架を背負って
rock'n'rollはどこに消えた？｜僕らの終戦｜亡骸はひとつで足りますか｜亡国のハミングバード｜三人称が怖い僕らはさよならばかり信じてた｜嘘でもいいから孕んでほしい｜私の彼はただの嘘つき｜幼い手でどれだけ殺せる｜ふたごの模型
女の子は夢を見ない｜キスしないで、きたない｜野蛮な背骨｜齧っただけじゃ死ねない｜三日月を模した卓上で｜健やかな亡骸｜嘘つきの舌は肥えるばかり｜キッチンポルノ｜嫌いになる手前の感傷｜僕の祈りは僕だけ救う｜冬がすぎても腐らず愛す｜擦り合わせた舌は血の味がする｜少年のまま骨になりたい｜喪に服す踵に恋をする｜あまくもない生き血を啜る｜踏みにじったそれをください｜右手に銃を左手にも銃を｜小さな棺でじゅうぶんだったのに｜騙される狼が悪い｜嘘じゃなかったけど信じない方が幸せだった｜悪い子じゃないけど叱ってほしい｜愛はないけどしてほしい｜ふたりの痴情｜皮膚よりも骨に歯形を残したい｜ひとりきりになれてしまう魔法｜追憶と呼べるものが欲しかった｜僕の知る神様は銃の形をしている｜うつくしい箱庭であなただけが孤独でした
それはそれは、強そうな頼りになるひとでした。
リクエスト・感想・誤字報告とかあれば◎をぽちっと