アレコレの続き

※事後/シャワーを一緒に浴びてますが色気もへったくれもない。



「いたたた…」
たたなくなった腰を無理矢理おこせば、こぽこぽとわたしの中から昨夜の名残が溢れ出す。これもしかしたら尋常じゃない回数やったのではとは思っていたが、これほどとは。彼の中で何が意図があったとはいえこの仕打ちはいささかひどいのではないだろうか。愛してるの言葉は本当だったのかもしれないが、少し違和感を感じたのはなぜだろうか。相変わらず参謀様はよくわからない。わたしが気を失ってもお構いなしだったところを見ると相当ご無沙汰だったらしい。
エルエルフの絶倫野郎。と内心罵りながら立ち上がり、こぼれる液体に嫌悪感を抱きながらもシャワーを浴びようとシャワー室へ移動する。鏡の前を通り過ぎようとして、自分の身体につく鬱血痕に唖然としかけた。やりすぎだ。これじゃあ制服でも隠れない。エルエルフはといえば見当たらないが、シャワーの音が聞こえるところからシャワーでも浴びているんだろう。珍しく布団をかけてくれた優しさは評価するが、文句の一つでも言わなければ気が収まらない。

「エルエルフ、どういうこと」
かちゃり、とドアを開けて問いかければエルエルフがこちらを見て顔をしかめた。顔をしかめたいのはこちらも同じだ。いまさら服をきているとかきていないとかそういうのはもう関係はなかった。どちらにせよ洗濯は必須だ。

「その質問そのまま返す。 、どういうことか説明しろ」
「エルエルフが押しかけて来て押し倒してそのままわたしを無理矢理犯したの、覚えてないの?」
「…全く記憶にないな」
「あなたのせいでとても腰が痛いわ、今日のごはんは全てあなたが用意して」
「……なぜだ、それなら俺だって腰が痛い。お前の為に用意してやる食事は…」
ない、と言いそうなエルエルフにわたしは「いい?」と一言言葉を切り出す。
「自分の心に問いかけてよく思い出してから反省して過ちを繰り返さないことね。あなたと思って油断したわ…こういうことには興味ないと思っていたのだけど。やっぱり……えぇと、ハーノも言ってたけど、……男の子は色々と大変なのね」
わたしはシャワーベッドをこちらへと向けた。エルエルフが不機嫌そうにわたしの腕をつかむ。わたしはきょとん、とそれをみた。

「…何をしている」
「シャワーを浴びてるのよ」
「俺が浴びている途中だ」
「わたしの部屋のシャワーはわたしが1番に浴びる権利があるわ」
「俺が先に浴びていた、お前は後からだ
「いいわ、先に身体を洗うわ。記憶がなくなるくらい溜まってたあなたの、ドロドロな精液でベタベタなの」
わたしのなかからドロドロあふれてくる精液を指でかきだせば、またしてもエルエルフが顔をしかめた。量の多さにため息しかでない。

…貴様……」
「事実よ、エルエルフ。認めて」
「っ……それは分かっている! しかし…」
「言い訳は見苦しいわ、終わったなら代わって。シャンプーはそこよ」
「……わかった」

わたしが髪を洗い終われば、エルエルフがするりとわたしの髪を一束掬った。濡れたそれは手を離せばポタリと肩に落ちる。つう、とそのまま彼の手はわたしの身体につく痕をたどる。

、すまない」
「過ぎた事実よりこれからの課題を考えて」
「……分かっている」