※リクエスト アレの続き(これの展開は考えてたけどまさかリクエストくるとは…!ありがとうございました) 意識が覚醒し、ゆっくりと浮かび上がるようなぼんやりとした感覚の中で起き上がれば急な腰部の痛みに襲われて起き上がる途中で地に伏した。伏したにしては柔らかくあたたかなそれがなにかというのは一瞬では理解できなかったが、自分の下敷きになっているのはいきものであると、そしてそれが人間であると認識した。徐々に覚醒する意識の中で自分が何をしていてどういう状況であったかくらいのことは粗方想像がついた。ツンとするような独特の匂いとも、彼女の身体にべったりとつくその少し乾いた液も、肌に無数に咲く赤い跡も、自分自身にふりかかる気だるさもまさしくはそれであった。否定しようもない。俺が、彼女を。まさかそんなわけあるはずはない。そもそも俺はさっきまで会議室にいて、書類の整理を……そこで時縞ハルトが突然乱入して来たところから記憶は飛んでいる。ベッド脇に色々なものが落ちているが俺は何も見なかった事にした。彼女の、普段制服に隠れているその肢体が俺の前に惜しげも無く晒されていて少しどきりとした。俺は何も身につけていないことに愕然とした。一体何がどうなっているというのだ。 頭を押さえながらもう一度軋む身体を無理矢理起こし、ベットに散らばる美しい彼女の長い髪をよけ、彼女の脈をとればなんてこともなく生きている。しかしなぜこの状況に至ったのかを知るのはこの場にいる彼女しかいない。 つう、と陶器のような白い肌に触れる。美しいはまだ眠りから覚めないらしい。仮に軍人ともあろうものが、こんなにも無防備に自分の首筋に触れさせるとは。アードライあたりが聞いたら怒り出しそうではある、と思うと少し笑いとため息がこぼれた。 動揺したのは一瞬の事で次の瞬間には状況を分析しはじめている自分がどこかにいた。いや、分析せねばならなかった。動き出そうとベッドを後にしようとすれば、今まで感覚の麻痺していた下腹部の違和感に気づく。したを見れば彼女と繋がったままである。 しかし、本当に何故こんなことに…なぜベットに彼女を俺が組み敷いて、果ては繋がったままなのか。それでいて俺の記憶がすっぽりと抜け落ちたようにないのか。彼女のそこから自身を抜けばどろどろと白濁が溢れ出す。通常より多すぎるそれに思わず顔がゆがんだ。想像はできるが、まさかあの疎そうな男がに手を出すとは。 「…」 乾いた手での頬に触れる。自分がこんなことになろうとは誰が予想したろうか。いや、時縞ハルトと出会ったときにこうなるかもしれない可能性はどこかにあったのだ。そして、覚悟もしていたはずなのに。 とりあえずシャワーでも浴びよう。話はそれからでもできるだろうと俺は彼女に布団をかけ、添えつけのシャワー室に移動する。 |