「おい、」という声。誰かと思えばかわいいものが浮遊していた。現実味の無いねずみみたいな構造をしている。かわいい。「お前も参加するのか?」
 「何に?」うっすらと朝日が差し込んでいる。私は布団の中で目をしぱしぱさせる。
 「ソウジュウシャ」
 「ちょっと眠いの、眠らせてよ」ううん、と布団から出した顔を、寝返りを打って反対に向けた。夢よ夢よと思う。第一かわいいものがふわふわ浮遊して喋りかけてくる時点で夢だ。夢だと思うのだからきっと夢なのだろう。第一ソウジュウシャって何だろう従者の一種なのかしら。ううん、あたまがまわらない。ぐりぐり、と顔をまくらにうずめる。ふわふわしていてきもちいい。おまけに朝日もあたたかくてぬくぬくしていて「おい、起きろ」
 ぼすっとゆるい衝撃が走って、私はもさもさの頭を何とかしながら半分だけ起き上がる。「眠たいの、ねえ、一緒に寝たいなら寝てあげるから、寝かせて」
 ほらほら、お姉さんの胸に飛び込んでおいでとばかりに私は両手を広げる。せっかくの日曜日なのに、何が悲しくて早く起きなければいけないのか。「ほら、お姉さんGカップだから、ね」そういえばパジャマのボタンが二つ空いている。まあこれで色仕掛けにかかってくれればいいんじゃないのかなぁ、でももう何を言っているか分からない気分だ。悪くない、ねむたい。「おいでおいで、一緒に寝よう」


 「ね、寝ぼけてんじゃねーよ」
 「照れちゃって、かあーわいい、ねぇ」
 にへら、と力なく笑ったあと、ふわあ、と私は口を押さえながら小さくあくびをする。それから、ごろん、とまた布団に横になる。
 「おい! 寝るなって」
 「ほら、君もおいで。朝日がきもちいいよぉ」
 「おい!」
 「なーに? おはようのちゅうして欲しいの?」
 「ばっ、か! そんなんじゃねぇよ」
 「眠いの、ねむ、い…の」
 私がうとうとして意識を手放しそうになると、得体の知れないかわいいものは少しだけ舌打ちをして、私の枕元に腰を下ろした。


 「ったく、訳わかんねー女だぜ…」












It's only a game.




 (20101204)コエムシをからかって遊びたい。照れるよあいつぜったい!おんなのこの裸体見てはあはあしてるよ\(^o^)/