彼は男でありながら女性的な、心のうつくしい人だった。引き締まった筋肉を持ちながらも、どことなくゆるやかな曲線的なものを併せ持っていた。わたしよりも物腰は柔らかくて、どことなく不思議な雰囲気を持ち、少し近づきがたいような外見をしているのだけれども一度話してみれば人当たりもよく、意外と臆病でかわいいものが大好きで。そんなところを、わたしは、秘やかにかわいいと思っている。ほら、今もおいしそうに一口ぱくりとマカロンを頬張るしぐさなんて、まるで森の中に住んでいる小動物みたい。



 「どうしたの、そんなにじっとみつめちゃって」
 「なんだかね」わたしはテーブルで頬杖をつきながらショッキングピンクのマカロンをつまむ。「かわいいなぁと思って」
 「そうよねぇ、このはしっこのひらひらした所とか。フリルのついたお姫さまのスカートみたいよね」
 嬉々として同意をするギャリ−に(それはあなたのことよ、)と心の中で思いながらにこりと縦に頷いた。



 「こんなすてきなところに貴方と来ることができてうれしい」
 「あら、アタシもよ。」






 その白い肌に触れるのも、唇に触れるのも、罪深いたわむれのようで。















(20120517:ソザイそざい)intro&outro