日向くんがみんなで親睦会を開くというので、役割を決めた結果こうなった。まかせて、と言ったはいいもののお菓子はなにがいいんだろうか悩みどころだ。みんなのように田中君の言う言葉もイマイチ理解できていない気がするし…ここはソニアさんとか狛枝くんとか日向くんが適任だった気がする。でも決まってしまったことをとやかく言っている場合ではないし気合で乗り切るしかない。もっとも、弐大くんみたいに豪快にはできないんだけれど。わたしったら逃げちゃだめだ! シンジ君もそう言ってた!

 「フハハハハ…地獄から湧き上がる俺様の魔力に適うかな…」
 「う〜ん、やっぱりパイの実がいいかな…でもさコアラのマーチもいいよね」
 ロケットパンチマーケットのお菓子売り場を占拠したわたしたちは必死にお菓子と睨めっこしたまま膠着状態が続いていた。

 「フン、俗世の風習など俺様の知ったことではないな」
 「ほら、でもさチョコパイもおいしいんだよね…ラングドシャも捨てがたいしフィナンシェだって美味しいし…」
 「せいぜい悪魔を呼び起こす禍々しき晩餐にふさわしいものを選ぶことだな…人間…」

 「どうしようかな…」
 (一番禍々しそうなのはアレだ…)

 これにしよう! とごっそり買ったお菓子にとても反感が多かったのは言うまでもなかった。














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