(二章のアレ//奇術師//田中←ヒロイン)



 「はぁ、考えてるとなんだかゾクゾクしちゃう。でもわたしそんな恐ろしいこと出来ないんだよね…血を見ると気絶しちゃうしショーの血糊だって臭いがないからギリギリなのに」はぁ、とまたため息をついて狛枝くんのシチューをぐるぐるとかき混ぜる。

 「ねぇ、君は一体どうしてそんなことをボクに相談にきたのかな?」
 「狛枝くん、相談していいって言ったでしょ? でもねわたしがやらなきゃ意味はないの。でもそんなに簡単にするわけにはいかないの。ちゃんと計画しなきゃ問題定義としてトリックも不完全でつまらないもの。それ にこんなに分かりやすい計画じゃすぐにバレちゃうし、もうちょっと再考する必要があるのかもね。やっぱり死に際なんだから愛する人と共にって我ながらすごくロマンチックな演出が出来ると思うの」
 ねぇ聞いてる? とシチューを狛枝くんの口元に運ぶ。昼に日光浴をしてわざわざ旧館の前にいて朝に続きお昼ご飯を届けに行く日向くんに無理矢理これを押しつけられてここまで来た事。それはある程度は計算のうちなんだけどきっと狛枝くんのラッキーな力もちょっと借りてるんだろうな。って思ったらなんだか笑える。


 「ははは! 君も相当歪んでるね? いいよ、協力は惜しまないさ。だって君は超高校級の奇術師だからね…どんな奇術を考え出して希望を切り開いて行くの か気になって夜も眠れなくなりそうだ」
 「本当に君って奇妙だよね。わたしが奇術以外の見せ物もすると知っても表情ひとつこわばらせやしない。ほんとうに奇妙。それこそわたしの奇術みたいだね」
 「そんなことないよ、それこそ超高校級の才能を持つ君のような人の足下にもとうてい及ばないさなんと言ってもこんなボクに計画を相談する人なんて初めてだからね」
 「そっかあ、…狛枝くんって信用ないんだね…ちょっと話す人間違えちゃったかなぁ」
 「さんはさらっと酷いことを言うんだね…いくらボクがゴミみたいだとはいえ少し傷つくよ…ああ、そんなつもりで言ったんじゃないんだけどさ…」
 「そうかな? そんなこと初めて言われたよ」
 「……」
 「ね、これからもちょっとずつ相談に乗ってくれるかな? わたしどうしても田中くんをどうにかしてみたいの。解体とか刺殺なんて血が飛び散るなんて下品な事できないけどできるだけきれいな状態で眠るように、そうだなぁ死斑もできるだけ出したくはないから使うなら一酸化炭素がいいのかな…」えへへ、と笑えば縛られたままの狛枝くんがへらりと笑った。

 「君の希望が見られるなら、ボクはどこまでも協力するよ」



 はぁ、待っててね! 愛しのダーリン!
 (いま、殺し方を考えてあげる!)















()(20120907:これも一つの愛し方ソザイそざい素材